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コラム | 2022.02.10
ベークライトの性質は?性質加工条件についても解説します!
「ベークライトの性質について知りたい」
「ベークライトの加工条件について知りたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
ベークライトについて理解を深めたいのであれば、性質や加工条件について知ることは必須です。
今回は、上記の疑問を解決する情報をお届けします。ぜひ参考にしてみてください。
まずはベークライトの性質について解説します。
ベークライトとは、フェノール樹脂のことを指します。
現在、ベークライトという名前の方がフェノール樹脂よりも広く使用されています。
これは、植物原料ではないものから作られたプラスチックの中で最も古いものです。
フェノール樹脂の正式名称をご存じでしょうか。
正式には、ポリオキシベンジルメチレングリコールアンハイドライドといい、かつては耐熱性の高さや断熱性の高さから、キッチン用品に多く用いられていました。
そのあと、電化製品に使用されるようになったことをきっかけに、電機関連の工業用の部品として注目を集めるようになったのです。
しかし、より安価なものが多く生産されるようになったことでその役割も減少していきました。
現在は、積層板として流通しています。
材料であるフェーノール樹脂を紙や布に含浸させ、何枚も積層し熱をかけて硬化させて板にします。
基材が紙であれば「紙ベークライト」と呼び、基材が布であると「布ベークライト」と呼びます。
ベークライトは耐熱性、絶縁性、機械的強度に優れているという長所がありますが、一方で短所もあります。
それは、紫外線により劣化してしまうことです。
また、強酸、強アルカリの耐性もあまり高くありません。
切削の加工性は良いといえますが、固い樹脂なので刃物への抵抗は大きいです。
削ると細かい粉のようになり加工部分に留まりやすいため、切削部分が熱を持たないようにエアーで飛ばしたり吸ったりする必要があります。
積層板の性質上、板側面からの力には弱くなっており、加工作業の力加減や切れ方に注意が必要です。
以上が、性質についてでした。
ベークライトのフライス加工における材料と刃物の組み合わせ、加工条件は以下の通りです。
・刃物=超硬エンドミル
・回転数=6000rpm~
・切削速度=F500~
上記は一例です。
製品サイズや厚みによって調整が必要です。
以上が、加工条件についてでした。
今回は、ベークライトの加工条件や性質について知りたいという方に向けて、役に立つ情報をお届けしました。
今回の情報を活用し、ベークライトを扱ってみてください。
ご不明点がありましたらいつでも弊社へご連絡ください。
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