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コラム | 2022.06.20

ABS樹脂の劣化の原因は?防止方法についても解説!

ABS樹脂の劣化の原因は?防止方法についても解説!

 
「ABS樹脂の劣化の原因と防止方法について知りたい」
「ポリカーボネートとの違いについて知りたい」 このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
劣化の原因とそれを防ぐ方法について気になる方は多いと思います。

 
そこで今回は、上記の疑問を解決する情報をお届けします。ぜひ参考にしてみてください。

 
 

□劣化の原因と防止方法について

皆さんは、ABS樹脂の劣化の原因についてご存じでしょうか。あまりイメージが湧かないという方もいらっしゃるでしょう。
そこでまずは、劣化の原因と防止方法について解説します。
 

劣化は、光やオゾン、熱に晒されることにより起こります。
プラスチックは共有結合で繋がっていますが、この結合が切れることで分子量が小さくなります。
分子量が小さくなることで、からみが少なくなるため、力が加えられたときに分子同士の距離が伸び、やがては完全に分離します。

 

劣化を防止する方法としては、劣化の原因を遠ざけることです。つまり、光などを遮ることです。
日陰におくことが大切です。
しかし、洗濯ばさみは日陰で使用できませんよね。
その場合、劣化防止剤等を材料に混ぜることで劣化を防ぐことができます。

 

以上が、原因と対策についてでした。

 
 

□ポリカーボネートとの違いについて

ここまで、劣化の原因と対策について解説しました。
続いては、ポリカーボネートとの違いについて解説します。ぜひ併せてチェックしておきましょう。
 

①耐熱性
 ポリカーボネートは120度から130度まで耐えられますが、ABS樹脂は70から100度程度です。
 
②耐衝撃性
 ABSも耐衝撃性をもつ樹脂ですが、ポリカーボネートの方が更に耐衝撃性が高いです。
 
③耐薬品性
どちらも低いです。ポリカーボネートはアルカリ性の溶剤に弱く、ABSは有機溶剤に弱い性質を持ちます。
 
④耐候性
基本的にプラスチックは耐候性が高くありませんが、ABSよりもポリカーボネートの方が耐候性が高いです。ABSの成分の一部を変えることで耐候性を高めたACS樹脂という樹脂も存在します。
 
⑤透明度
ポリカーボネートの方がより透明性が高いです。
 
⑥燃焼性
ポリカーボネートが自己消火性なのに対して
ABS樹脂は可燃性です。

 

以上が、ポリカーボネートとの違いについてでした。

 
 

□まとめ

今回は、ABS樹脂について理解を深めたい方に向けて、劣化の原因と防止方法。
ABSとポリカーボネートの違いについて解説しました。
 

今回の情報を活用し、さらに理解を深めてみてください。ご不明点がありましたらいつでも弊社へご連絡ください。
 

 
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